落語会のSMAP?と猫ひろし

7月17日「大銀座落語祭」銀座のJUJIYA
ホールにて以前、御紹介したぼっちゃん5桂春菜(故桂春蝶さんが父)、林家いっ平(三平さんが父)、林家きくお木久蔵さんが父)、三遊亭王楽(好楽さんが父)、月亭八光(八方さんが父)落語家二世の五人組の会が開かれた。
ゲストは桂あやめ(三枝さんのお弟子さん)、猫ひろしくん。
王楽くんは口調、形、声質。噺家の持っているべき肉体の素材に恵まれている。声がなんたって特にいい。この中でも春菜くんと共に正統派の匂いがする噺家さん。SMAPで言ったら草磲剛くん。
林家きくおくんの落語はこちらの気分をアルコールなしに弛緩させてオシッコを漏らして(笑)もいいような気分がしてくれる。「インド式エステ・アーユルヴェーダ」より、お客をダラっとさせてくれる脱力系落語家さん。その脱力感はお父林家木久蔵さんを凌駕している。平成の世にこんな与太郎みたいな人間が存在するのか?というほど、与太郎の味わいを持っている人。与太郎世界遺産として登録しておきたい。ナイキのスニーカーを集めるのが趣味だという見た目では考えられない趣味

 月亭八光は八光くんがなんのネタをやったか?記憶にないほど(笑)楽しかった。そう、八光くんは楽しいブランコに乗っているような気分にさせてくれる噺家。明るく楽しいというのがこの人の良さ。マクラで楽屋でぼっちゃんだけに、王楽、きくおくんがヴィトンやエルメスの小物入れを持っていたことと、そんなもん持っていない自分と差を比較していたところがおもろかった。ぼっちゃん5の中にも下流社会があるということだが、最も恵まれていない似非ぼっちゃん(笑)が春菜くん。もちろん、春蝶さんが父の毛並み申し分ないのだが、お父さんが夭折してしまったために、彼のぼっちゃん人生は転落していく。醜いアヒルの子が(笑)一匹混じっているのだが、それを、いつも逆手にとって笑いをとる。
茶店で以前聞いたが、三代目春団治師匠を尊敬していることは間違いないが、一緒に仕事をしたことがある故古今亭志ん朝さんに可愛がってもらい、傾倒している。八光くんもそうだが、東京の噺家さんの関西にはない「粋」というのに憧れを持っている。
で、落語の中で三味線や太鼓を鳴らしてネタを盛り上げるハメモノの噺をしようと「七度狐」を熱演。大阪から来ていただいた
お三味線との息もぴったり。描写した風景が嘘のように見えてきた。米朝さんのネタで勉強したそうだ。この日のトリを見事にとった。
で、このリーダーが林家いっ平くん。まずは、マクラで大爆笑をとる。天性の明るさは三平さん譲り。兄正蔵さんより、明るさのワット数ではいっ平くんが上。この日、正蔵さんがいっ平くんの座布団返しで出てくる兄弟愛。これは来た人は儲けた気持ち。
小朝さんのプレッシャーもあり、稽古の
あとが読み取れた。
 目標がダチョウ倶楽部の上島竜平と断言しているいっ平くん。
 落語会のダメキャラ、後輩に愛されキャラ
は十分、地でいける。
 いっ平くんの好きな女性タレントがフジテレビの「滝川クリスタル」と、田舎の小学生みたいな美意識もイジラレ要素満載の噺家
んだ。次期、林家三平襲名が待ち遠しい。
猫ひろしスペシャルゲスト。渡辺正行くんと主催している「新人コント大会」にでてもらっていたが、二年前、水道橋博士の家で長男たけしくんの1歳の誕生日に再会。博士と僕は猫くんのブレーク間近を当時、予想していた。15分程度の猫ネタ、これがテレビでは見られないおもしろさ。このくらい長いネタも持つのだと感心。最後に自前のパンツを客席に投げた。猫ひろし単独ライブ特大号 『巨人』 ■会場:新宿シアターアプルで先日あったのだが。一体、どんなショーであったのか?
 
※写真はカラオケでのプライベートぼっちゃん5の上島竜平こといっ平くん、八光くん。猫くん