グルメ本はやっかい

食いしん坊なので、食べ物の本を読むのは好きです。
先日、「人生100食堂 ・・・」という2009年発売のグルメ本を買って読みました。食堂のお店の絶対、おすすめ本です。 
食の本というのはとても、難しい分野で書き手によっては、書き手の成り上がり自慢本にしか見えない時があります。 食は人間にとって根源的に大切なもので、平等に与えられたものです。
 だから、極めて個人的な感想でしかありえなません。
 上目線で「わかったようなこと」を書いていたりします。 
まるで自分だけ特別の舌を授かったごとく。
 人生上がりと自分で思っている人々がこれ見よがしに、店主は自分だけに裏メニューを出してくれたとか、店主は天才だとか、どうしてもグルメ本=お店ヨイショ本になります。 
いずれにしろ、食べる方と食べてもらう関係は同格であることはない世界です。
 田中康夫さんの著「いまどき真っ当な料理店 」のような文芸批評がごとく、名指しで不味いと思ったお店は不味いと、批評するグルメ本は稀有なケースです。
 テレビの食レポで蛭子さんが「まずい!」と言って炎上しましたことがありましたが、見ていて痛快でした。
新しい番組の形だと。
 脚本家山田太一さんは子供のころ、戦争中、ひもじい思いをしたので、決して食について求められても書きません。そういうことを書くのは下品だとも言っています。
 いかにも、山田さんらしい。
「人生100食堂 ・・・」で絶対、おすすめの店を丹念に調べてみたら、すでに三軒閉店に追い込まれていました。
 なにそれ?

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