お正月個人的に恒例の松本清張映画DVDを二本鑑賞。

お正月個人的に恒例の松本清張映画DVDを二本鑑賞。
(最も、松本清張さんは年がら年中、小説で読み続けていますが、読み尽くせない。書いた原稿の物量が司馬遼太郎さんと同じで多すぎる)
1本目のDVDは1963年の松本清張の映画「風の視線」。
監督は川頭義郎(俳優川津啓介の兄)
脚本は楠田芳子(木下惠介(映画監督)と木下忠司(作曲家)は兄。)北の家族(1973-1974、NHK連続テレビ小説」)脚本も担当。
アップにたえる岩下志麻さんと新珠三千代さんの綺麗さを見るなら見る価値があるが、映画の内容は?
但し、松本清張さんが二度ほど、クラブの客役で俳優として登場。僕のような松本清張さん好きにはたまらない。
松本さんの演技力は石原慎太郎さんが自作映画に出演したのと、同様なくらい素人にしてはそこそこに上手。
佐田啓二さんと新珠三千代さんのkissシーンが異常に長く、一人で鑑賞しているのに照れてしまったw(昔の日本映画は
往々にして、俳優同士の裸の絡みのない分、やたら長い傾向があり むしろエロチック?)
木下忠司さんの映画音楽が監督の要請なのか、江戸時代の幽霊が登場するようなオドロオドロしい音楽に違和感。
もしかしたら、木下忠司さんは100歳くらいでご存命かも?定かではない
当時 生真面目な役で映画ドラマによく出ておられた園井啓介さんが懐かしい ザ・マジメという役が多かった
二本目は1965年「霧の旗」。期待大の橋本忍さん脚本 山田洋次さん監督。当時の横浜プリンスホテルと箱根ホテルが出てくる(この箱根ホテルはカーグラフィィックTVで車が横付けされるホテルとして、カーグラのファンにはお馴染みだと思うが、当時、箱根ホテルはすでに実在したのか?)
劇中にブラザースフォーの「花はどこへ行った」が流れる。フランス映画が流行していた時代なので、林光さんの映画音楽もフランス映画風。ややストーリーに無理もあるが、こちらの作品の方がオススメ。
倍賞千恵子さんが熊本から汽車を乗り継いで、東京に上京する長い過程が松本清張映画の「張り込み」「点と線」とともに旅情を誘う