2014年6月8日円覚寺佛日庵北鎌倉アカデミー
「落語立川流一門 談志DNAをつなぐ落語会
立川 左談次 立川らく次 立川志の八」
トークゲスト 松岡慎太郎(談志師匠のご子息「談志役場」代表)
〜〜家族ののみぞ知る!父談志の素顔〜〜
高畠ご住職のお盆についてのお話に始まり、「根多帳」
の順に落語会は無事、進行。芸の上で、3人の世代の違う談志一門の噺家さんが師匠のDNAを継ぎ、松岡慎太郎さんが遺伝子構造における正真正銘のDNAと、父談志の志と気持ちを継ぐ落語会。
開口一番、立川志の八さんが地元神奈川ネタでつかみ、立川らく次さんが
品のいい芸を見せてくれた。中入りが入り、松岡慎太郎さん
と、30分くらい家庭人の談志師匠についてのトーク。
時間のない中、お客様がアンケートをほとんど方が書いてくださり、それも、みんな談志愛を感じさせる質問で助けられる。
松岡慎太郎さんの話し声が、芸人さんではないのに、芸人特有の艶があり、僕は質問しながら、都々逸でも聞いているようで(笑)気持ちが良くなる。(しかし、談志師匠と正反対の息子さんの声を父談志師匠は「お前の声は声が通り過ぎてうるさい」と生前、突っ込まれていたそうだ)
僕は毎晩、睡眠薬代わりに聞く談志師匠の声(音源)、決して美声ではないのにシャガレ声が心地よく聞こえて、眠れるのは何故なのだろう?ジョーコッカーやトムウエイツの声に似ているというわけではないのだが。
松岡慎太郎さんが生前、立川談志師匠と中村勘三郎さんが互いに名前を書き合ったこの世に4つしかないお宝の扇子を公開してくださった。
談志本にも書かれていることであるが、トークショーの松岡慎太郎さんのお話の結論は我々が見ている談志師匠と家庭人の談志師匠は一寸違わず変わらないということ。24時間、談志師匠は外でも内でも、舞台の照明を落とさず、そこに立川談志として存在していたということ。
トリは一門の理事でナンバー2の
立川 左談次師匠がしっかり、しめてくださった。落語協会分裂以前に入門したお弟子さんであり、寄席の舞台を体験してきた芸人さん特有のゆったりした時間を感じさせる芸。
打ち上げでは松岡慎太郎さんと、高中正義のギターの話から、達郎さん、そして、最後はK-POPの少女時代の話で盛り上がる。少女時代のサウンドはやはりカッコウいいというのがここでの結論?
会に来てくださったお客様、ご出演の方々、感謝であります
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