椎名誠のラジカントロプス2.0

      椎名誠さんの週刊文春の連載「赤マントシリーズ」が終わった。     
     この連載と小林信彦さんの連載だけは終わって欲しくない。
     週刊新潮を読み出したのは、小学2年の時。山口瞳さんの「男性自身」の連載が読みたいがためだった。1990年代に椎名誠さんの「赤マントシリーズ」が始まる。両方を平行して読み続ける。1994年に「男性自身」の連載が終わると、同時に多くの週刊新潮の読者が週刊文春へと転向して行ったはずだ。
      山口瞳さんの「男性自身」は子供ながらに「大人の男の教科書」と思っていた。ダメダメな部分も含めて、「大人の男の教科書」だと思っていた。完璧なのが大人の男ではないと語りかけてくれて、これから大人になる男の自分としては、こんな大人の男でいんだと、未来にほっとしていた。それに変わる「大人の男の教科書」の役目を果たしてくれたのは椎名誠さんの赤マントシリーズ。
     古今亭志ん生師匠の日常の一挙手一投足が知りたい
古今亭志ん生ファンのように椎名誠さんの日常生活を知りたいという椎名ファンも多いと思う。それは赤マントで知る事ができた。その連載がおわった。そういう僕のような人は『サンデー毎日』での連載「ナマコのからえばり」を読むしかない。そのイラストは僕の友人の山崎杉夫くんが書いている。
      今回、椎名誠さんをゲストにラジカントロプス2.0(ラジオ日本)の収録をした。2013年7/1(月)深夜25時〜26時。
      出演にあたり、連絡すると、てっきり怪しい探検隊のようなムサいおじさんがマネージャーさんで出て来るのかと思っていたら、大西さんと渡利さんという女性マネージャーが応対してくださり、それが一流ホテルのコンシェルジュのような丁寧な言葉遣いでご親切に恐縮するばかり。そのことを椎名誠さんにラジオの中で話すと、「よく、僕のイメージと違って意外だって言われるんです」
 なんでも秘書経験のあるお二人なんだそうだ
  デビュー作からほぼ読んでいる長年の椎名誠ファンの僕としては最近、これが椎名誠ニュースとしては、うれしい最大な驚きだった。
  椎名誠のラジカントロプス2.0(ラジオ日本)不死身の作家、御歳69歳の椎名誠さんが何故「ぼくがいま、死について思うこと」(新潮社)を書いたのか?その理由を徹底的にお聞きします。 http://bit.ly/5eXlgR