『桐島、部活やめるってよ』遅まきながらDVDで見た

桐島、部活やめるってよ』遅まきながらDVDで見た。これというストーリーはない。しかし、一人一人の台詞が粒だって一々、笑えるし、グッと来る。
かつて見た事がない類型のない台本を書ける吉田大八監督と脚本家喜安浩平氏の勇気と才能。
おそらく、この映画の出演者たちは山田太一先生の「ふぞろいの林檎たち」の出演者のように一生の友達であり続けるだろう。
映画でありながら、撮影現場は学校そのものだ。
そして、「ふぞろいの林檎たち」のように『桐島、部活やめるってよ』パート1、パート2と続いて行きそうな予感がする。
最後の方に吹奏楽部の演奏の音楽にのって、俳優の一人一人が動き出す所は感動的だ。全員いい俳優。誰一人忘れられない俳優にこの映画ではなってしまった。
この映画一本から将来の映画を担う何人もの俳優たちが誕生して行きそうだ。
ただ、エンディングロールに流れる主題歌だけは僕は余計だと思った。
そのまま、もう一度、吹奏楽部の音楽で終わると絶対、良かったと思った。
予告編
http://www.youtube.com/watch?v=2oB9Z8aESq4

久々に洋画にはない優れた日本映画を見させられた気がした。日本人、特に日本人の思春期の感情が理解できる作品。
日本人はこういう精神構造であることの外国人は手引きにするといいと思う。
で最後の山場で吹奏楽部が演奏し、俳優たちが際立ち盛り印象的に使用されいる楽曲はR.ワーグナー/歌劇「ローエングリーン」より エルザの大聖堂へ行例」
僕も作家の「笑ってコラえて」の吹奏楽部コンクール自由曲の定番。朝井リョウさんの原作と異なる曲だがドンピシャの選曲 http://www.youtube.com/watch?v=Lp1K9rvLg8U
このポスターを見るとヒッチコックの裏窓とかデパルマのボディダブルを連想してしまう もしかしたら、このポスターのヒントになっているかも?