自嘲のあるブラザーごっこ

 

ライブを9月19日、20日と二夜続けて、見て来ました
まずはブルーノートで、
ROY HARGROVE BIG BAND。
ハリーコックジュニアがシナトラの後継者となり、カウントベイシーの後継者がROY HARGROVEの次代に受け継がれているのが、アメリカ音楽界の底を厚さなのでしょう。
あくまで、ROY HARGROVEはソロを吹くを押さえ、BIG BANDのハーモニーの構成に神経を注いでいました。最後に彼が控えめにソロを吹いたが、うまい!押さえに押さえた音であります

そして、20日はSOUL POWER TOKYO SUMMIT 2008
伊藤由奈, Skoop On Somebody, ゴスペラーズ, ダンス☆マン, 鈴木雅之, 福原美穂 and Metisの代々木体育館、満杯。
 ダンス☆マン(正確にはジャドーズから)、ゴスペラーズはデビュー時から、ネタを作ったり、曲を作ったり、ラジオやテレビのお付き合いであり、鈴木さんは新宿ルイードのシャネルズの頃から歌番組でご一緒にしている。
 なんと言っても、学生時代から旧友ブラザーコーンちゃんと、旧友とんねるず憲武が鈴木雅之さんとユニットを組んで出ていたのがうれしい。コーンちゃんは年末から、ちょっと話題になる動きがあるそうだ。これは期待したい。
 自分の友達がソウルミュージックというキーワードで結果、時代や年齢を越えて、結んでいるのがうれしい。
 このライブ、てんこ盛りで、誤摩化す大人数コンサートと違って、きちんと、小さなギャグや、軽い笑いの連鎖で出演する人たちが繋がれて、構成がなされていた。それはシャネルズからの鈴木さんのユーモア感覚とかブラザーコーンちゃんのユーモア感覚を次代のソウルミュージシャンが受け継いでいるからだ。
 最後にアースウイインドーファイアーのモーリスホワイトそっくりに化けた憲武くんが出て来て完成していた。
 「ブラザー!」と互いに舞台で呼び合うが、そこは、本気で言っている部分と、ブラザーと日本人同士で呼ぶ事を自体を自嘲しながら、呼び合っていることの可笑しさ。
これを今回の出演者がその笑いの壷を心得ているからであります。
 歌は本気を出せば黒人の人のように歌えても、黒人の人には変身できないからだ。
 このことをわかっていないミュージシャンって結構いるぞなもし(笑)
 最後に歌った「可愛いいひとよ」:コック・マック&ノッキー((Bro.KONE/鈴木雅之/木梨憲武)は作詞阿久悠、作曲は大野克夫の楽曲。
ニック&チャッキーのカバー曲のカバー曲である
70年代ディスコの最後のナンバーでかかる定番の曲。
楽しいがやがて、悲しき名曲。
去年亡くなったニック岡井さんのへ追悼の曲です
去年、ディスコのDVDを作るので初めてニックさんとお会いすることが出来ました。ご病気のせいでしょうか?年齢の割に老けていらして、それでもちょっと悪そうなオヤジの格好よさを持っていらして、気さくに話してくださいました

 70年代、当時、この曲がかかると、ディスコが眩しいほど明るくなって、それまでの高揚した気分が白けたような気分になってしまいました。その後、僕は大学時代のブラザーコーンと、高校生のとんねるずと、白々した朝に牛丼を食べにいったものでありました(笑)