NHK総合「サイドマンブルース」

12月26日の夜11時からNHK総合「サイドマンブルース」をお時間があればごらんください。出演ラサール石井オセロ松嶋永井大。5年前から温めていた僕の企画で、今回のNHKの公募250本以上の中から三本選ばれた一本の企画です。水戸黄門などの製作会社CALの函館同郷の北野和典P(浅草キッド水戸黄門の1000回記念に助さん角さんに僕とキャスティングしようとした男。サザン桑田を歌わせたらプロの物まねよりうまい。プロはデフオルメするが、彼はデフオルメしないで似てるのです)小野P、西村Pの協力を得て、NHKとは初の民間の製作会社に完全に任せた企画です。簡単に言うと、「いろんな業界のジャンルの名脇役」に光を当ててる番組。コント、VTR、トークと満載。しかし、決して、波乱万丈や徹子の部屋のような番組ではありません。
NHK側からは森博明Pが立ち、がっぷりよつで仕事をしました。森Pとは初めから気が合い、今回のセットのイラストを書いてくれた僕の友人の山崎杉夫くんの絵を見せると「いいですねえ」と一発OK。山崎杉夫くんは安西水丸さんの愛弟子で、脱サライラストレーター。横浜のバーに彼の絵が飾ってあり、これはすごい!「棟方志功がイラストを書いたらこうなる!誰ですか、このイラストレーターは?」と、マスターが「ここにいます」と同じカウンターに座っていたのでした。
その店は山崎くんの高校の同級生がやっている元町の某バー。いきなり名詞交換で、友達付き合いが始まり、いつかテレビの世界にこのイラストを表現したいと思って早3年。ついに実現。
山崎ワールドが全面に出て僕が考えた世界が思い通りに描かれていました。
 さて、森Pという人も異能の人で、チベット仏教の魂を映像で再現したり、玉三郎VS篠山
紀信の番組を作ったり、政治学丸山眞男のドキュメントを作ったり、とても仕事のふり幅の巨大な人であり、シャイネスボーイであります。しかし、打ち上げとなると、優歌団を熱唱する
エネルギッシュな男子であります。
 演出は僕とは25年以上の付き合いの「出没!アド街ック天国」の演出家山崎徹くん。その編集の早さ、正確さは目を見張りました。何度かのトラブルも決して、焦らず、まるで、窮地に追い込まれた山本五十六のようでした。山本五十六見たことないけど(笑)それをサポートした小出ディレクター、作家のオハナの小林女史、AD小田、AD竹越。今回の音効さんが実に素晴らしい演出家山崎くんの仕込み。
 北野Pのアイデアでオープニングはトムウエイツの歌で始まり、恥ずかしながら、エンディングは「16th Summer Breeze」のアルバムから、僕の作曲した杏里の「MERCURY LAMP〜水銀灯〜」(作曲植竹公和 作詞岸進)が流れます。
 今回のゲストは角野卓三さん。今回の肝は「渡る世間は鬼ばかり」と「別役実の不条理劇」の相関関係がテーマであります。
クリスマス気分が残っている12月26日には打ってつけの番組。写真は自分の描いたセットの張りぼての男とツーショットの山崎杉夫くん。森Pと熱唱の山崎徹くん。